窓ガラスで固定資産税は高くなる!税額の目安と節税方法を解説
グレードの高い窓が多く使用された住宅は、固定資産税がビックリするほど高くなります。
窓ガラスの固定資産税の目安をご紹介し、窓ガラスの固定資産税を安く抑えるコツをご紹介しましょう。
なお、本記事でご紹介するのは、新築の戸建ての窓ガラスの固定資産税に関することであり、マンションや中古住宅の窓ガラスには該当しないため留意してください。
目次
- 1. 窓ガラスの固定資産税はいくら?税額の目安と節税方法
- 1-1. 市街地の窓ガラスには、都市計画税もかかる
- 1-2. 窓の面積が広ければ、固定資産税はさらに高くなる
- 1-3. 窓ガラスの固定資産税を安く抑えるコツ
- まとめ - 軽量鉄骨の窓ガラスは、固定資産税がちょっと違う
窓ガラスの固定資産税はいくら?税額の目安と節税方法
窓ガラスの固定資産税は、グレードの高い窓が多く使用された、延べ床面積が広い住宅ほど税額が高くなります。
グレードの高い窓とは「樹脂サッシとLow-Eガラス」または「複合樹脂サッシとLow-Eガラス」で構成された窓です。
窓は、以下のようにガラスを固定する「サッシ」と「ガラス」で構成されます。
そして、固定資産税において窓を建具と呼び、使用されているサッシとガラスのグレードにより、その住宅の建具が「上」または「中」に区分されます。
上に区分されるのは、「樹脂サッシとLow-Eガラス」「複合樹脂サッシとLow-Eガラス」のいずれかで構成された窓が多く使用された住宅です。
中に区分されるのは、「アルミサッシとLow-Eガラス」「樹脂サッシと複層ガラス」「複合樹脂サッシと複層ガラス」「アルミサッシと複層ガラス」のいずれかで構成された窓が多く使用された住宅となります。
建具が上に区分された住宅の窓ガラスの固定資産税は、延べ床面積1㎡あたりにつき263円程度です。
建具が中に区分された住宅の窓ガラスの固定資産税は、延べ床面積1㎡あたりにつき189円程度となります。
窓ガラスの固定資産税の目安
| その住宅の窓の状況 | 建具の区分 | 延べ床面積1㎡あたりの窓ガラスの固定資産税 |
|---|---|---|
| 「樹脂サッシとLow-Eガラス」「複合樹脂サッシとLow-Eガラス」のいずれかで構成された窓が多く使用されている | 上 | 263円程度 |
| 「アルミサッシとLow-Eガラス」「樹脂サッシと複層ガラス」「複合樹脂サッシと複層ガラス」「アルミサッシと複層ガラス」のいずれかで構成された窓が多く使用されている | 中 | 189円程度 |
延べ床面積1㎡あたりの固定資産税が263円程度や189円程度であれば、税額はさほど高くはないと感じます。
しかし、それらの税額を床面積が100㎡の住宅に当てはめれば、窓ガラスの固定資産税が高いことを実感できます。
床面積が100㎡の住宅の建具が上に区分されれば「263円×100㎡=2万6,300円」と計算し、窓ガラスにかかる固定資産税は2万6,300円程度です。
床面積が100㎡の住宅の建具が中に区分されれば「189円×100㎡=1万8,900円」と計算し、窓ガラスにかかる固定資産税は1万8,900円程度となります。
また、市街地に位置する建物に設置された窓ガラスには、多くの場合は固定資産税に加えて都市計画税も課されます。
つづいて、窓ガラスの都市計画税の目安をご紹介しましょう。
市街地の窓ガラスには、都市計画税もかかる
市街地に位置する建物に設置された窓ガラスには、多くの場合は固定資産税に加えて都市計画税も課されます。
都市計画税とは、公共施設を維持新設する「都市計画事業」や、公共施設を新設や移設するために必要となる土地を調達する「土地区画整理事業」の費用を賄うために市町村が徴収する税金です。
窓ガラスの都市計画税も固定資産税と同じく、建具の区分によって税額の目安が異なります。
建具が上に区分された住宅の窓ガラスの都市計画税は、延べ床面積1㎡あたりにつき56円程度です。
建具が中に区分された住宅の窓ガラスの都市計画税は、延べ床面積1㎡あたりにつき40円程度となります。
窓ガラスの都市計画税の目安
| 建具の区分 | 延べ床面積1㎡あたりの窓ガラスの都市計画税 |
|---|---|
| 上 | 56円程度 |
| 中 | 40円程度 |
本記事ではこれまでに、建具が上に区分された、延べ床面積が100㎡の住宅の窓ガラスの固定資産税を2万6,300円程度と試算しました。
その住宅に都市計画税も課されるのであれば「56円×100㎡=5,600円」と計算して税額は5,600円程度、固定資産税と合計すると3万1,900円程度にもなります。
また、本記事ではこれまでに、建具が中に区分された、延べ床面積が100㎡の住宅の窓ガラスの固定資産税を1万8,900円程度と試算しました。
その住宅に都市計画税も課されるのであれば「40円×100㎡=4,000円」と計算して税額は4,000円程度、固定資産税と合計すると2万2,900円程度にもなります。
このように窓ガラスの固定資産税は高くなりますが、これらはあくまで標準的な税額であり、条件次第でさらに高くなります。
つづいて、その詳細を解説しましょう。
ちなみに、当サイト「固定資産税をパパッと解説」では、都市計画税をわかりやすく解説する記事を公開中です。
窓ガラスの固定資産税に関することを調べつつ「都市計画税がよくわからない」という方がいらっしゃいましたら、ぜひご覧ください。
お役立ち記事
都市計画税とは?使い道や各市町村の税率などわかりやすく解説
窓の面積が広ければ、固定資産税はさらに高くなる
窓ガラスの固定資産税は、建具が上に区分されれば延べ床面積1㎡あたりにつき263円程度、中に区分されれば延べ床面積1㎡あたりにつき56円程度です。
また、窓ガラスの都市計画税は、建具が上に区分されれば延べ床面積1㎡あたりにつき56円程度、中に区分されれば延べ床面積1㎡あたりにつき40円程度となります。
しかし、これらはあくまで標準的な税額であり、大きな窓が多く設置されているなどすれば、税額はさらに高くなります。
具体的には、外周の面積に占める窓やドアの面積の割合が20%を大きく上回ると、窓ガラスの固定資産税と都市計画税は標準的な税額の1.3倍程度まで高くなります。
たとえば、1階、2階共に縦横の幅が5m×10m、延べ床面積が100㎡、外壁の高さが6.25mで総二階建ての「住宅A」があったとしましょう。
住宅Aの外周の面積は、以下のように計算して187.5㎡です。
- (5m+10m)×2=30m(住宅Aの外周)
- 30m×6.25m(住宅Aの外壁の高さ)=187.5㎡(住宅Aの外周の面積)
外周面積である187.5㎡のうち、窓やドアの面積が20%程度あれば、住宅Aの窓ガラスにかかる固定資産税や都市計画税は標準的な税額となります。
一方、外周面積187.5㎡のうち、窓やドアの面積が25%などと広くなれば、窓ガラスにかかる固定資産税や都市計画税は標準的な税額の1.3倍程度まで高くなります。
本記事の「市街地の窓ガラスには、都市計画税もかかる」にて、建具が上に区分された、延べ床面積が100㎡の住宅の窓ガラスの固定資産税と都市計画税の合計を3万1,900円程度と試算しました。
その住宅が、外周の面積に占める窓やドアの面積の割合が25%などと大きければ、固定資産税と都市計画税は1.3倍である4万1,470程度まで高くなります。
また、本記事の「市街地の窓ガラスには、都市計画税もかかる」にて、建具が中に区分された、延べ床面積が100㎡の住宅の窓ガラスの固定資産税と都市計画税の合計を2万2,900円程度と試算しました。
その住宅が、外周の面積に占める窓やドアの面積の割合が25%などと大きければ、固定資産税と都市計画税は1.3倍である2万9,770円程度まで高くなります。
窓ガラスの固定資産税や都市計画税は、外周の面積に占める窓やドアの面積の割合が20%を大きく上回ると、さらに高くなるため注意してください。
つづいて、窓ガラスの固定資産税や都市計画税を安く抑えるコツをご紹介しましょう。
窓ガラスの固定資産税を安く抑えるコツ
窓ガラスの固定資産税や都市計画税は、グレードが高すぎない窓を設置することにより安く抑えることができます。
グレードが高すぎない窓とは、「アルミサッシとLow-Eガラス」「樹脂サッシと複層ガラス」「複合樹脂サッシと複層ガラス」「アルミサッシと複層ガラス」のいずれかで構成された窓です。
そうすれば、その住宅の建具は「中」に区分され、固定資産税や都市計画税が「上」より安くなります。
また、大きすぎない窓を適切な場所に設置し、外周の面積に占める窓やドアの面積の割合が高くならないようにすることも有効です。
具体的には、外周の面積に占める窓やドアの面積の割合が15%程度になることを目指し、必要最低限の窓を適切な場所に設置します。
そうすれば、窓ガラスにかかる固定資産税や都市計画税は、標準的な税額の0.8倍程度まで安くなります。
たとえば、外周の面積が150㎡の住宅であれば、ドアや窓の面積がその15%である22.5㎡に収まるようにするといった具合です。
外周の面積に占めるドアや窓の面積の割合と、窓ガラスにかかる固定資産税の違い
| 外周の面積に占める窓やドアの面積の割合 | 固定資産税と都市計画税 |
|---|---|
| 20%程度 | 標準的な税額 |
| 25%程度 | 標準的な税額の1.3倍程度 |
| 15%程度 | 標準的な税額の0.8倍程度 |
新築を予定し、窓ガラスの固定資産税や都市計画税を安く抑える方法を調べる方がいらっしゃいましたら、参考になさってください。
ちなみに、当サイト「固定資産税をパパッと解説」では、固定資産税が高くなる設備をご紹介する記事を公開中です。ぜひご覧ください。
お役立ち記事
固定資産税が高くなる設備とは?コレがあると支払いがツラい
まとめ - 軽量鉄骨の窓ガラスは、固定資産税がちょっと違う
窓ガラスの固定資産税や都市計画税の目安をご紹介し、税額を安く抑えるコツをご紹介しました。
固定資産税において窓ガラスを「建具」と呼び、その住宅に使用されている窓の構成によって、建具が上と中に区分されます。
上に区分されるのは、「樹脂サッシとLow-Eガラス」「複合樹脂サッシとLow-Eガラス」のいずれかで構成された窓が多く使用された住宅です。
中に区分されるのは、「アルミサッシとLow-Eガラス」「樹脂サッシと複層ガラス」「複合樹脂サッシと複層ガラス」「アルミサッシと複層ガラス」のいずれかで構成された窓が多く使用された住宅となります。
建具が上に区分された住宅の窓ガラスの固定資産税は床面積1㎡あたりにつき263円程度、都市計画税は床面積1㎡あたりにつき56円程度です。
建具が中に区分された住宅の窓ガラスの固定資産税は床面積1㎡あたりにつき189円程度、都市計画税は床面積1㎡あたりにつき40円程度となります。
ただし、それらはあくまで標準的な税額であり、外周の面積に占める窓やドアの面積の割合が20%を大きく上回る場合は、1.3倍程度まで固定資産税や都市計画税が高くなります。
反対に、外周の面積に占める窓やドアの面積の割合が20%を大きく下回る場合は、0.8倍程度まで固定資産税や都市計画税が安くなります。
よって、窓ガラスの固定資産税や都市計画税を安く抑えたい場合は、「アルミサッシとLow-Eガラス」または「樹脂サッシと複層ガラス」などで構成された「中」の窓を、適切な場所に必要最低限設置することが有効です。
新築を予定し、窓ガラスの固定資産税が高くなるのではと案ずる方がいらっしゃいましたら、ぜひ参考になさってください。
なお、本記事でご紹介した窓ガラスの固定資産税や都市計画税は、新築の戸建てに設置された直後の税額の目安ですが、その住宅が軽量鉄骨である場合は、もう少し税額が高くなるため注意してください。
具体的には、その軽量鉄骨の建具が上に区分されるのであれば、固定資産税は延べ床面積1㎡あたりにつき295円程度、都市計画税は延べ床面積1㎡あたりにつき63円程度となります。
その軽量鉄骨の建具が中に区分されるのであれば、固定資産税は延べ床面積1㎡あたりにつき233円程度、都市計画税は延べ床面積1㎡あたりにつき50円程度です。
これらはやはり標準的な税額であり、外周の面積に占める窓やドアの面積の割合が20%を大きく上回れば、1.3倍程度まで税額が高くなります。
反対に、外周の面積に占める窓やドアの面積の割合が20%を大きく下回れば、0.8倍程度まで税額が安くなります。
本記事の内容が、新築を予定する皆様に役立てば幸いです。失礼いたします。
記事公開日:2025年8月
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