注文住宅の固定資産税を安くする方法

注文住宅の固定資産税を安くする方法

注文住宅には固定資産税を安くする建て方があり、安くする建て方を知っておけば、新築後の納税が楽です。

注文住宅の固定資産税を安くする方法をご紹介しましょう。

なお、ご紹介するのは、木造の注文住宅の固定資産税を安くする方法のため注意してください。

また、ご紹介する固定資産税を安くする注文住宅の建て方は、噂などではなく総務省の告示固定資産評価基準 第二章 家屋」に則っています。

固定資産評価基準とは、市町村が家屋の適正な時価を評価する方法が記された手引書であり、市町村は固定資産評価基準に則って新築住宅の適正な時価を評価し、評価額に基づいた固定資産税額を課します。

目次

1. 固定資産税を安くする注文住宅の間取り

はじめに、固定資産税を安くする注文住宅の間取りをご紹介しましょう。

注文住宅は、多数の小さな部屋があるより、少数の大きな部屋がある間取りの方が、固定資産税が安くなります。

小さな部屋がたくさんある家屋は、間仕切りが多くなると共に基礎の形状が複雑になり、材料費と施工費が嵩むと見なされ固定資産税が高くなりがちです。

また、上空から見下ろした建物の形状が、正方形に近く凹凸が少ない方が固定資産税は安くなります。

固定資産税を安くする注文住宅の間取り

階数は3階建てより2階建ての方が、階段は2個より1個の方が、バルコニーは広いより狭い方が固定資産税は安くなります。

内装はクロス貼りが固定資産税が安く、漆喰などの塗り壁、石材、タイルで仕上げた内壁は固定資産税が高くなります。

注文住宅を希望しつつ固定資産税を安くしたいと希望する場合は、複雑な間取りと豪華な内装を避け、平面的な形状がシンプルな家屋を建てるのが良いでしょう。

▲ 目次に戻る

2. 固定資産税を安くする注文住宅の屋根

屋根といえば、住宅の中で最も大切な部分のひとつですが、屋根の形状と屋根材の種類が固定資産税に影響を及ぼします。

具体的には、形状がシンプルであり、勾配が小さい屋根の方が固定資産税は安くなります。

たとえば、屋根の途中で角度が変る腰折れ屋根より切妻や寄棟、方形、片流れの方が、7寸(7.0/10)より3寸(3/10)の方が固定資産税が安くなります。

固定資産税を安くする注文住宅の屋根

屋根材は、瓦よりもガルバリウム鋼板の方が、ガルバリウム鋼板よりもアスファルトシングルの方が安くなりますが、アスファルトシングルは10年に一度など再塗装が必要となるため注意してください。

屋根の再塗装は100万円を超える費用を要することがあり、固定資産税が安くなったとしても、メンテンナンス費用が高いようであれば意味がありません。

同じく、軒は大きいより小さい方が固定資産税が安くなりますが、軒の出が小さければ外壁が傷みやすく、メンテナンス費用が嵩む可能性があります。

なお、太陽光発電のソーラーパネルには、屋根材と一体化された屋根一体型と、屋根の上に乗せるだけの屋根置き型がありますが、固定資産税が安くなるのは屋根置き型です。

屋根一体型のソーラーパネルは高価な屋根材と見なされ固定資産税が高くなりますが、屋根置き型は家屋の一部とみなされず、固定資産税がかかりません。

また、注文住宅を建てる際は天窓を付けたくなりますが、天窓は固定資産税が高くなる要因のひとつです。

さらに、天窓は雨漏りの原因となる可能性があり、建物の寿命を延ばすためにも付けない方が無難かもしれません。

▲ 目次に戻る

3. 固定資産税を安くする注文住宅の外壁材

注文住宅の外壁材には、サイディングやガルバリウム鋼板、タイル、漆喰仕上げなどがありますが、固定資産税が安くなるのは、サイディングとガルバリウム鋼板です。

タイルや漆喰の外壁は、固定資産税が高くなります。

また、外壁に占める窓やドアの面積は、多いより小さい方が固定資産税は安くなります。

窓やドアがたくさんある注文住宅は、施工量が多く建築費が高額になりがちですが、固定資産税も同じです。

さらに、建物を上空から見下ろした形状に凹凸が多い家屋は、施工量が多く建築費が高額になりがちですが、固定資産税も同じく高くなります。

注文住宅の固定資産税を安くするためには、できる限りシンプルな四角い形状の家を目指してください。

▲ 目次に戻る

4. 固定資産税を安くする注文住宅の設備

注文住宅における設備は、固定資産税を高くする最も大きな要因であり、固定資産税を安くするためには、華美な設備を付けないことが重要です。

たとえば、ユニットバスは160cm×240cm(1624サイズ)より160cm×160cm(1616サイズ)の方が、1616サイズより120×160cm(1216サイズ)の方が固定資産税は安くなります。

浴室乾燥機を付ければ梅雨時に洗濯物が乾きやすくなりますが、浴室乾燥機は固定資産税が高くなる要因のひとつです。

また、システムキッチンは、間口が300cmより255cmの方が、255cmより180cmの方が固定資産税は安くなります。

床暖房設備も固定資産税が高くなりますが、設置されている延べ床面積が広いほど固定資産税が高くなるため、固定資産税を安く抑えたい場合は、設置面積を狭くするのが良いでしょう。

固定資産税を安くする注文住宅の設備

なお、ホームエレベーターや床の間も固定資産税が高くなるため注意してください。

特にホームエレベーターにかかる新築時の固定資産税は約25,000円程度と高額であり、3人乗りや着床数が3箇所であれば、税額はそれ以上となります。

ちなみに、固定資産税をパパッと解説では、固定資産税の家屋調査でコンセントを隠せば節税効果があるか解説するコンテンツを公開中です。

注文住宅の固定資産税を安くする方法をお調べの方がいらっしゃいましたら、ぜひご覧ください。

関連コンテンツ
固定資産税の調査でコンセントを隠すと節税になるって本当?

▲ 目次に戻る

まとめ - ローコスト住宅を手本にすれば、固定資産税が安くなる

固定資産税を安くする注文住宅の建て方をご紹介しました。

屋根は、複雑よりシンプルな形状の方が、勾配は緩い方が固定資産税が安くなり、瓦よりアスファルトシングルの方が固定資産税が安くなります。

間取りは、多数の小さな部屋を設けるより少数の大きな部屋を設ける方が、建物を上空から見下ろした形状が正方形に近い方が固定資産税は安くなります。

外壁は、サイディングやガルバリウム鋼板が固定資産税が安く、漆喰やタイルは固定資産税が高くなりがちです。

設備は固定資産税が高くなる最も大きな要因のひとつであり、ユニットバスやシステムキッチンは小さい方が、床暖房は設置面積が小さい方が固定資産税が安くなります。

ホームエレベーターや床の間を設置すると、固定資産税が高くなります。

注文住宅の固定資産税を安くする方法をお調べの方がいらっしゃいましたら、ぜひご参考になさってください。

なお、既にお気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、ご紹介した注文住宅の固定資産税を安くする方法は、建築費を安くする方法と合致しています。

家屋にかかる固定資産税は、市町村によって評価された適正な時価を基に計算され、適正な時価が高いと評価されれば固定資産税が高くなります。

適正な時価が高いと評価される家屋とは、建築費が高額な家屋です。

よって、固定資産税を安くしたいのであれば、いわゆるローコスト住宅を手本とするのが良いでしょう。

とはいうものの、注文住宅は一生に一度の買い物ですから、固定資産税が高くなることを覚悟しつつ、こだわりのある住宅を新築するのも悪くはありません。

家屋の固定資産税は、築年数が経過することにより安くなり、最後は新築時の約20%まで下がります。

ご紹介した内容が、注文住宅の固定資産税を安くする方法をお調べの皆様に役立てば幸いです。失礼いたします。

記事公開日:2022年6月

▲ 目次に戻る

こちらの記事もオススメです