こんな屋根は固定資産税が高い!
屋根の固定資産税は予想外に高くなることがあり、油断をすると後悔することになるかもしれません。
特に太陽光パネル一体型の屋根材や、いぶし瓦などの上質な瓦の導入を検討する方は注意が必要です。
固定資産税が高くなる屋根の特徴を解説し、税額が高くなる屋根材ランキングをご紹介しましょう。
目次
- 1. 固定資産税とは?
- 2. こんな屋根は固定資産税が高い!
- 2-1. 建床面積が広いと屋根の固定資産税は高い
- 2-2. グレードが高い屋根材は固定資産税が高い
- 2-3. 形状が複雑な屋根は固定資産税が高い
- 2-4. 勾配が大きい屋根は固定資産税が高い
- 2-5. 天窓やドーマーがある屋根は固定資産税が高い
- 2-6. 太陽光パネル一体型の屋根は固定資産税が高い
- 2-7. 軒の長さも屋根の固定資産税に影響を与える
- 3. 固定資産税が高い屋根材ランキング
1. 固定資産税とは?
はじめに、固定資産税のあらましを簡単に解説します。
手っ取り早く屋根の固定資産税のことを知りたい場合は、本記事の「2. こんな屋根は固定資産税が高い!」をご覧ください。
固定資産税とは、1月1日の時点で建物や土地などを所有することにより課される税金であり、その建物や土地が所在する市町村が徴収する地方税です。
固定資産税における1月1日を「賦課期日(ふかきじつ)」と呼び、賦課期日に建物や土地を所有すると固定資産税が課されることが決定します。
そして、その年の4月ごろに納税通知書が届き、同封されている納付書を以て固定資産税を納付します。
固定資産税は、一つの建物や土地につき一つずつ課されます。
これを理由に、建物と土地が一対になった住宅を所有する場合は、建物と土地にそれぞれ固定資産税が課されることとなります。
1-1. 市街地の建物や土地には都市計画税も課される
賦課期日(1月1日)に建物や土地を所有すると固定資産税が課されますが、市街地に位置する建物や土地を所有すると、多くの場合は都市計画税も課されます。
都市計画税とは、主に市街化区域に位置する建物や土地の所有者に課される税金であり、固定資産税と同じく市町村が徴収する地方税となっています。
都市計画税も固定資産税と同じく、一つの建物や土地につき一つずつ課されます。
これを理由に、市街地に位置する建物や土地を所有すると、多くの場合は建物と土地に固定資産税と都市計画税の両方が課されることとなります。
1-2. 固定資産税と都市計画税の計算方法
固定資産税や都市計画税は、以下の式で計算します。
固定資産税の計算方法
課税標準額×固定資産税の税率(市町村によって異なるものの主に1.4%)=固定資産税
都市計画税の計算方法
課税標準額×都市計画税の税率(市町村によって異なるものの最高で0.3%)=都市計画税
どちらの式にも「課税標準額」という言葉が含まれます。
課税標準額とは、なにかしらの税金が課される状況において税率を掛け算する基となる額であり、課される税金によって意味が違うことがあれば、同じこともあります。
固定資産税と都市計画税の計算式に含まれる課税標準額は、対象となる建物、または土地の固定資産税評価額です。
固定資産税評価額とは、市町村によって評価された、その建物や土地の「適正な時価」であり、市場価格より低くなるのが通例となっています。
たとえば、新築の建物であれば建築費より低く、土地であれば売買価格より低くなるといった具合です。
総じて、固定資産税や都市計画税は以下のように計算します。
固定資産税の計算方法(詳細版)
課税標準額(対象となる建物や土地の固定資産税評価額)×固定資産税の税率(主に1.4%)=固定資産税
都市計画税の計算方法(詳細版)
課税標準額(対象となる建物や土地の固定資産税評価額)×都市計画税の税率(最高で0.3%)=都市計画税
前置きが長くなりましたが、固定資産税が高くなる屋根の特徴をご紹介しましょう。
2. こんな屋根は固定資産税が高い!
屋根の固定資産税が高くなる要素は大きく6つであり、建床面積の広さ、屋根材のグレード、屋根の形状、勾配の大小、天窓やドーマーの有無、軒の広さです。
また、太陽光パネル一体型の屋根材は、特に固定資産税が高くなります。
屋根の固定資産税を決める6つの要素
- 建床面積の広さ
- 屋根材のグレード
- 屋根の形状
- 勾配の大小
- 天窓やドーマーの有無
- 軒の広さ
つづいて、上記の詳細を解説しましょう。
なお、本記事では屋根の固定資産税に関することをご紹介しますが、それらは総務省の告示「固定資産評価基準 第二章 家屋」に準じています。
固定資産評価基準とは、市町村が建物や土地の固定資産税評価額を評価する際に用いる手引き書です。
市町村は建物や土地の所有者に固定資産税や都市計画税を課しますが、その税額は固定資産評価基準に則って評価した、対象となる建物や土地の固定資産税評価額を基に計算します。
「固定資産評価基準 第二章 家屋」は、「総務省|固定資産税の概要」からご確認いただけます。
2-1. 建床面積が広いと屋根の固定資産税は高い
屋根の固定資産税は、建床面積が広いほど税額が高くなります。
これは、都市計画税も変わりません。
固定資産税における建床面積とは水平投影面積であり、水平投影面積とは、その建物の真上から光を当てたときに地面に映る影の面積を指します。
ちなみに、屋根に使用されている断熱材の種類も固定資産税や都市計画税に影響を与えます。
グラスウールボードや硬質ポリウレタンフォームなど高価な断熱材が使用されていれば、税額は高くなります。
厚さが100mm程度のグラスウールやスタイロフォーム、ロックウール、発泡ウレタン吹付断熱であれば税額は中程度に、厚さが50mm程度のグラスウールや押出法ポリスチレンフォームなどであれば税額は低くなります。
2-2. グレードが高い屋根材は固定資産税が高い
屋根にかかる固定資産税や都市計画税は、使用されている屋根材のグレードが高いほど税額が高くなります。
片流れ、切妻、半切妻、寄棟、方形、入母屋、越屋根、腰折れ、マンサードなどの勾配がある屋根であれば、税額が高い屋根材の順は以下のとおりです。
固定資産税が高い屋根材ランキング(勾配屋根)
- 銅板
- 建材型ソーラーパネル
- いぶし瓦など上質な瓦
- 釉薬瓦など一般的な瓦
- ステンレス板
- 化粧スレートボード
- ガルバリウム鋼板
- アスファルトシングル
- 合成樹脂波板
最近はケイミュー株式会社のコロニアルやカラーベストが人気ですが、それらは6位の「化粧スレートボード」に該当します。
一方、鉄筋コンクリート造などに採用される勾配がない陸屋根であれば、固定資産税や都市計画税が高い屋根材(仕上げ方)の順は以下のとおりです。
固定資産税が高い屋根材ランキング(陸屋根)
- FRP防水
- アスファルト防水・保護コンクリート仕上げ
- 金属防水
- アスファルト防水・露出仕上げ
- シート防水
- 塗膜防水(塗装防水)
- モルタル防水
勾配屋根も陸屋根も、導入するために高額な費用を要する屋根材(仕上げ方)の順と、固定資産税や都市計画税が高くなる順が概ね合致します。
すなわち、グレードが高い屋根材ほど税額は高くなるというわけです。
グレードが高い屋根材ほど税額が高くなるのは、固定資産税の概念にあります。
固定資産税は、対象となる資産の時価を基に税額を計算し、時価が高い資産ほど税額は高くなります。
つまり、建物の固定資産税は、その時価が高いほど税額は高くなるというわけです。
時価が高い建物とは、グレードの高い建材が使用された建物などが挙げられます。
よって、グレードの高い屋根材が使用された建物は、固定資産税が高くなります。
ちなみに、本記事の「3. 固定資産税が高い屋根材ランキング」では、各屋根材の具体的な固定資産税と都市計画税の額をご紹介しています。
屋根の固定資産税が気になる方がいらっしゃいましたら、ぜひご覧ください。
2-3. 形状が複雑な屋根は固定資産税が高い
勾配がある屋根は、形状が複雑なほど固定資産税や都市計画税が高くなります。
具体的には、腰折れ屋根やマンサードが最も税額が高くなり、ついで越屋根、入母屋と続きます。
腰折れ屋根やマンサードとは、北欧風住宅などに採用される途中で角度が変わる屋根です。
越屋根とは一部が上部に飛び出した屋根であり、入母屋とは和風住宅などに採用される伝統的な形状の屋根を指します。
片流れや切妻、半切妻、寄棟、方形は一般的な税額です。
なお、半分が腰折れ屋根、半分が片流れなど形状がミックスした屋根は、腰折れの部分は固定資産税が高くなり、片流れの部分は固定資産税が一般的な税額となります。
余談ですが、屋根は形状がシンプルなほど雨漏りが起こりにくいといわれます。
よって、片流れや切妻、半切妻、寄棟、方形は雨漏りに強く固定資産税や都市計画税も安い優秀な屋根といえるでしょう。
2-4. 勾配が大きい屋根は固定資産税が高い
勾配がある屋根は、その勾配が大きいほど固定資産税や都市計画税が高くなります。
具体的には、勾配が10分の5(5寸)程度の屋根が標準的な税額となり、10分の7(7寸)程度であれば1.1倍などに、10分の3(3寸)程度であれば0.9倍などになります。
ちなみに、一般的な建物の屋根は勾配が10分の5(5寸)程度から10分の3(3寸)程度とのことです。
よって、一般的な建物は、勾配の大小により固定資産税や都市計画税が高くなることを心配する必要はないといえるでしょう。
一方、豪雪地帯の建物の屋根は、雪が積もらないように10分の10(1尺)や10分の11(1尺1寸)、10分の12(1尺2寸)などと勾配が特に大きくなっていることがあります。
勾配が特に大きい場合は、10分の5(5寸)の屋根の1.3倍程度まで屋根にかかる固定資産税や都市計画税が高くなることがあります。
これは、豪雪地帯の建物には仕方がないことです。
2-5. 天窓やドーマーがある屋根は固定資産税が高い
屋根の固定資産税や都市計画税は、天窓やドーマーがあると税額が高くなります。
天窓とは、屋根に取り付ける「トップライト」などと呼ばれる窓であり、サイズが大きいほど固定資産税や都市計画税が高くなり、自動で開閉するのであればさらに税額が高くなります。
ドーマーとは、屋根の一部が飛び出して窓が設けられた設備であり、明かり取りや風通しを確保するために洋風の建物などに採用されます。
ドーマーがあれば、小さな部屋が1つ増える程度に固定資産税や都市計画税は高くなります。
なお、天窓があれば部屋は明るくなり、ドーマーがあれば風通しが良くなりますが、雨漏りがしやすいなどのデメリットがあります。
よって、天窓やドーマーを導入する際は、雨漏り対策を十分に行ってください。
2-6. 太陽光パネル一体型の屋根は固定資産税が高い
屋根の固定資産税や都市計画税は、太陽光パネル一体型の屋根材が採用されていれば税額が高くなります。
どの程度高くなるかは木造や軽量鉄骨造などの構造、建床面積、勾配の大小、屋根の形状によって大きく異なります。
たとえば、木造で勾配が10分の5(5寸)、片流れであれば、太陽光パネル一体型の屋根材にかかる固定資産税は建床面積1㎡あたりにつき257円程度です。
一方、同条件でコロニアルやカラーベストなどの化粧スレートボードが使用されていれば、屋根材にかかる固定資産税は建床面積1㎡あたりにつき91円程度となります。
同条件でガルバリウム鋼板が使用されていれば、屋根材にかかる固定資産税は建床面積1㎡あたりにつき74円程度です。
同条件でアスファルトシングルが使用されていれば、屋根材にかかる固定資産税は建床面積1㎡あたりにつき48円程度となります。
このように太陽光パネル一体型の屋根材は、他の屋根材よりり固定資産税が高くなります。
太陽光パネル一体型の固定資産税は高い
屋根材の種類 | 建床面積1㎡あたりの固定資産税の目安 |
---|---|
太陽光パネル一体型 | 257円程度 |
コロニアルやカラーベスト | 91円程度 |
ガルバリウム鋼板 | 74円程度 |
アスファルトシングル | 48円程度 |
※ 各税額は新築である戸建ての木造住宅に採用された場合の目安であり、築年数が経過すると共に25%程度まで下がる
ちなみに、太陽光パネルには「屋根に乗せるタイプ」がありますが、それに該当する商品には固定資産税も都市計画税もかかりません。
したがって、太陽光パネル一体型の屋根材の導入を検討し、固定資産税が高くなるのではと案ずる場合は、屋根に乗せるタイプの商品の導入をご検討ください。
ただし、屋根に乗せるタイプの太陽光パネルは屋根が傷みやすいというデメリットがあり、雨漏りには充分に注意しなければなりません。
2-7. 軒の長さも屋根の固定資産税に影響を与える
軒の長さは屋根にかかる固定資産税や都市計画税に影響を与え、長いほど税額が高くなります。
具体的には、軒の長さが45cm程度であれば屋根にかかる固定資産税や都市計画税は標準的な税額となります。
軒の長さが90cm程度であれば屋根にかかる固定資産税や都市計画税は標準的な税額の1.25倍などに、60cm程度であれば1.2倍などに、30cmであれば0.95倍などに、15cm程度であれば0.9倍などになります。
最近は軒がない片流れの屋根を見かけますが、軒がなければ屋根にかかる固定資産税や都市計画税は標準的な税額の0.85倍などになります。
なお、屋根には片流れ、切妻、半切妻、寄棟、方形、入母屋、越屋根、腰折れ、マンサードなどの勾配があるものと、勾配がない「陸屋根」があります。
そして、陸屋根には軒がないため、軒の長さが屋根にかかる固定資産税や都市計画税に影響を与えることはありません。
3. 固定資産税が高い屋根材ランキング
ここから、木造、鉄筋コンクリート造、軽量鉄骨造に部門を分けて、固定資産税が高くなる屋根材のランキングと、各屋根材の税額の目安をご紹介しましょう。
なお、ご紹介する税額は、新築時の目安のため留意してください。
屋根材を含め、建物の固定資産税や都市計画税は築年数が経過すると共に新築時の25%程度まで下がりますが、ご紹介するのは新築時の税額となっています。
ちなみに、25%程度まで下がる年数は構造によって異なり、木造であれば早ければ15年程度、遅ければ35年程度です。
鉄筋コンクリート造であれば60年程度、軽量鉄骨造は20年程度となっています。
そして、構造を問わず25%程度まで下がれば一部例外を除きそれよりは下がらず、建物として機能する限り永遠に固定資産税が課されます。
3-1. 木造の固定資産税が高い屋根材ランキング
木造の建物といえば主に勾配屋根ですが、木造の勾配屋根に使用される屋根材で最も固定資産税が高いのは銅板です。
ついで、太陽光パネル一体型、瓦、ステンレス板、化粧スレートボード、ガルバリウム鋼板、アスファルトシングルと続きます。
各屋根材の建床面積1㎡あたりの固定資産税と都市計画税の目安は、以下のとおりです。
木造の勾配屋根の固定資産税が高い屋根材ランキング
屋根材 | 固定資産税の目安 | 都市計画税の目安 |
---|---|---|
銅板 | 330円 | 70円 |
太陽光パネル一体型 | 258円 | 55円 |
いぶし瓦などの上質な瓦 | 145円 | 31円 |
釉薬瓦などの一般的な瓦 | 129円 | 27円 |
ステンレス板 | 103円 | 22円 |
化粧スレートボード | 91円 | 19円 |
ガルバリウム鋼板 | 74円 | 15円 |
アスファルトシングル | 48円 | 10円 |
※ 各税額は建床面積1㎡あたりの目安
最近はカラーベストやコロニアルが人気ですが、それは「化粧スレートボード」に含まれます。
なお、ご紹介した各屋根材の固定資産税と都市計画税の目安は、戸建てであり住宅である木造の建物に限り該当します。
アパートなど、集合住宅である木造の建物の屋根材には該当しません。
また、屋根にかかる固定資産税や都市計画税は屋根材の種類のみで税額が決定するわけではなく、勾配の大小や軒の大きさなどでも税額が変動するため留意してください。
税額が安価な屋根材が使用されていたとしても、勾配が急で軒が大きいなどすれば固定資産税や都市計画税は高くなります。
3-2. 鉄筋コンクリート造の固定資産税が高い屋根材ランキング
鉄筋コンクリート造といえば主に陸屋根(勾配がない屋根)ですが、鉄筋コンクリート造の陸屋根に採用される屋根材(仕上げ方)で固定資産税が最も高いのはFPR防水です。
ついで、アスファルト防水の保護コンクリート仕上げ、金属防水、アスファルト防水の露出仕上げ、シート防水、塗膜防水(塗装防水)、モルタル防水と続きます。
各屋根材の建床面積1㎡あたりの固定資産税と都市計画税の目安は以下のとおりです。
鉄筋コンクリート造の陸屋根の固定資産税が高い屋根材ランキングル
屋根材 | 固定資産税の目安 | 都市計画税の目安 |
---|---|---|
FPR防水 | 161円 | 34円 |
アスファルト防水・保護コンクリート仕上げ | 123円 | 26円 |
金属防水 | 100円 | 21円 |
アスファルト防水・露出仕上げ | 91円 | 19円 |
シート防水 | 76円 | 16円 |
塗膜防水(塗装防水) | 75円 | 15円 |
モルタル防水 | 37円 | 8円 |
※ 各税額は建床面積1㎡あたりの目安
なお、ここでご紹介した各屋根材の固定資産税や都市計画税の目安は、鉄骨鉄筋コンクリート造の建物にも該当します。
ただし、該当するのは鉄筋コンクリート造、および鉄骨鉄筋コンクリート造の戸建ての住宅である建物のみであり、マンションなどの集合住宅や店舗、事務所、倉庫などの建物には該当しないため注意してください。
3-3. 軽量鉄骨造の固定資産税が高い屋根材ランキング
軽量鉄骨造の多くは勾配屋根ですが、軽量鉄骨造の勾配屋根に採用される屋根材で固定資産税が最も高いのは、太陽光パネル一体型です。
ついで瓦、コロニアルやカラーベストなどの化粧スレートボード、ガルバリウム鋼板と続きます。
各屋根材の建床面積1㎡あたりの固定資産税と都市計画税の目安は、以下のとおりです。
軽量鉄骨造の勾配屋根の固定資産税が高い屋根材ランキング
屋根材 | 固定資産税の目安 | 都市計画税の目安 |
---|---|---|
太陽光パネル一体型 | 305円 | 65円 |
いぶし瓦などの上質な瓦 | 191円 | 41円 |
釉薬瓦などの一般的な瓦 | 175円 | 37円 |
化粧スレートボード | 137円 | 29円 |
ガルバリウム鋼板 | 120円 | 25円 |
※ 各税額は建床面積1㎡あたりの目安
なお、ここでご紹介した各屋根材の固定資産税と都市計画税の目安は、戸建てであり住宅である軽量鉄骨造に採用された場合に限り該当するため注意してください。
アパートなどの集合住宅、店舗や事務所である軽量鉄骨造の屋根材には該当しません。
また、当サイト「固定資産税をパパッと解説」では、固定資産税が高い外壁材のランキングをご紹介するコンテンツも公開しています。
注文住宅の新築などをご予定の方がいらっしゃいましたら、ぜひご覧ください。
関連コンテンツ
固定資産税が高い外壁はコレだ!税金が高い外壁材ランキング
まとめ
固定資産税が高くなる屋根の特徴と、固定資産税が高い屋根材ランキングをご紹介しました。
屋根にかかる固定資産税は、建床面積が広い、グレードが高い屋根材が使用されている、形状が複雑で勾配が大きい、天窓やドーマーがある、軒が大きいなどすれば税額が高くなります。
勾配がある屋根であれば、固定資産税が最も高い屋根材は銅板であり、ついで太陽光パネル一体型、瓦、ステンレス板、ガルバリウム鋼板、アスファルトシングルと続きます。
勾配がない陸屋根であれば、固定資産税が最も高い仕上げ方はFRP防水であり、ついでアスファルト防水、金属防水、シート防水、塗膜防水(塗装防水)、モルタル防水と続きます。
なお、本記事では各屋根材の固定資産税の目安をご紹介しましたが、実際には屋根材のみの税額が計算されることはないため留意してください。
建物の固定資産税は、建物の全体の固定資産税評価額(適正な時価)が評価され、その額を基に建物全体の税額が計算されます。
屋根材のみや外壁材のみなど、各箇所の税額が個別に計算されることはありません。
本記事でご紹介した各屋根材の税額の目安は、総務省の告示「固定資産評価基準 第二章 家屋」の内容を基に筆者が独自に計算した額となっています。
失礼いたします。
記事公開日:2024年8月
こちらの記事もオススメです