固定資産税が高い外壁はコレだ!税金が高い外壁材ランキング

固定資産税が高い外壁はコレだ!税金が高い外壁材ランキング

住宅を新築や購入する際は外壁にこだわりたくなりますが、ひょっとすると固定資産税が高くなり、支払いに苦労することになるかもしれません。

固定資産税が高い外壁のランキングをご紹介しましょう。

目次

1. 戸建て(木造)の固定資産税が高い外壁ランキング

はじめに、木造の戸建ての固定資産税が高い外壁をご紹介しましょう。

木造の戸建てで固定資産税が高い外壁は、タイルと漆喰です。

木造の戸建てで固定資産税が高い外壁はタイルと漆喰

新築時のタイルの固定資産税を単純計算すると、その戸建ての延べ床面積1㎡あたりにつき162円程度となります。

その戸建てが市街化区域に位置することにより都市計画税も課される場合は、延べ床面積1㎡あたりにつき35円程度です。

それらの税額を床面積が85㎡(約25.75坪)の戸建てに換算すると、タイルの外壁にかかる固定資産税は1万3,770円程度、都市計画税は2,975円程度、合計1万6,745円程度となります。

新築時の漆喰の固定資産税を単純計算すると、その戸建ての延べ床面積1㎡あたりにつき155円程度です。

その戸建てに都市計画税も課される場合は、延べ床面積1㎡あたりにつき33円程度となります。

それらの税額を床面積が85㎡の戸建てに換算すると、漆喰の外壁にかかる固定資産税は1万3,175円程度、都市計画税は2,805円程度、合計1万5,980円程度となります。

タイルと漆喰の外壁の固定資産税の目安

外壁の種類 固定資産税 都市計画税
タイル 162円程度 35円程度
漆喰 155円程度 33円程度

各税額は延べ床面積1㎡あたりの目安

固定資産税が高い木造の戸建ての外壁は、総務省のページから閲覧できる「固定資産評価基準 第二章 家屋」の「別表第8 木造家屋再建築費評点基準表 1 戸建形式住宅用建物」にて確認することが可能です。

新築の戸建てを取得すると間もなく市町村役場から「固定資産評価員」または「固定資産評価補助員」という調査員が訪れ、家屋調査を行います。

家屋調査で調査員らは、外壁や内壁、天井や屋根、床や基礎などを確認し、使用されてる建材や設備のグレード、数量などをチェックします。

そして、各箇所に、使用されている建材や設備のグレード、数量などに応じた点数を付けます。

付ける点数は、グレードが高い建材や設備が多く使用されているほど高くなり、各箇所に付けられた点数は最後に合計され、1点あたりを1円などに換算します。

たとえば、その戸建てに付けられた点数の合計が2,000万点であれば、2,000万円などに換算するといった具合です。

その2,000万円の80%に、固定資産税の税率である1.4%を掛け算した額などが、その戸建ての新築時の固定資産税となります。

同様に、その2,000万円の80%に、都市計画税の税率である0.3%を掛け算した額などが、その戸建ての新築時の都市計画税となります。

新築住宅の固定資産税が決定する流れ

  1. 新築後間もなく市町村役場から「固定資産評価員」または「固定資産評価補助員」が訪れ、家屋調査を行う
  2. 家屋調査では外壁や内壁、天井や屋根、床や基礎などが調査され、使用されている建材や設備のグレード、数量などがチェックされる
  3. チェックが完了すれば、各箇所に点数が付けられる(付けられる点数は、グレードの高い建材や設備が多く使用されているほど高くなる)
  4. 各箇所に付けられた点数が合計される
  5. 合計点が1点あたり1円などに換算される(換算された額を「固定資産税評価額」などと呼び、このときに換算された額は、その戸建ての新築時の固定資産税評価額となる)
  6. 新築時の固定資産税評価額の80%の1.4%などが、その戸建てにはじめて課される固定資産税となる
  7. 新築時の固定資産税評価額の80%の0.3%などが、その戸建てにはじめて課される都市計画税となる

さて、ここで重要となるのが、固定資産評価員らによる点数の採点基準です。

採点基準が固定資産評価員らによって異なれば、固定資産税が公平に課税されません。

よって、固定資産評価員らが各箇所に点数を付ける際は、先にご紹介した「固定資産評価基準 第二章 家屋」の「別表第8 木造家屋再建築費評点基準表 1 戸建形式住宅用建物」を参照します。

別表第8には、固定資産評価員らが木造の戸建ての各箇所に点数を付ける際の基準となる「標準評点数」という点数が記されています。

つまり、別表第8に記されている外壁の標準評点数を確認すれば、固定資産税が高くなる外壁を把握できるというわけです。

以下が、別表第8に記されている外壁の標準評点数です。

固定資産税が高い外壁は再建築費評点基準表で確認できる

出典:総務省

ここから、別表第8に記されている外壁の標準評点数を基に、木造の戸建ての固定資産税が高い外壁ランキングをご紹介しましょう。

木造の戸建ての固定資産税が高い外壁ランキング

1位 タイル
木造の戸建てで固定資産税が最も高い外壁は、タイルです。タイルの標準評点数は1万4,470点であり、新築時の固定資産税を単純計算すると、その戸建ての延べ床面積1㎡あたりにつき162円程度、都市計画税は35円程度となります。
2位 漆喰壁
木造の戸建てで固定資産税が2番目に高い外壁は、漆喰です。漆喰の標準評点数は1万3,850点であり、新築時の固定資産税を単純計算すると、その戸建ての延べ床面積1㎡あたりにつき155円程度、都市計画税は33円程度となります。
3位 サイディング
木造の戸建てで固定資産税が3番目に高い外壁は、サイディングです。サイディングの標準評点数は9,770点であり、新築時の固定資産税を単純計算すると、その戸建ての延べ床面積1㎡あたりにつき109円程度、都市計画税は23円程度となります。
4位 板張り
木造の戸建てで固定資産税が4番目に高い外壁は、板張りです。板張りの標準評点数は8,740点であり、新築時の固定資産税を単純計算すると、その戸建ての延べ床面積1㎡あたりにつき98円程度、都市計画税は21円程度となります。
5位 気泡コンクリートパネル仕上げ(ALCパネル仕上げ)
木造の戸建てで固定資産税が5番目に高い外壁は、気泡コンクリートパネル仕上げ(ALCパネル仕上げ)です。気泡コンクリートパネル仕上げの標準評点数は8,250点であり、新築時の固定資産税を単純計算すると、その戸建ての延べ床面積1㎡あたりにつき92円程度、都市計画税は20円程度となります。
6位 ガルバリウム鋼板
木造の戸建てで固定資産税が6番目に高い外壁は、ガルバリウム鋼板です。ガルバリウム鋼板の標準評点数は8,150点であり、新築時の固定資産税を単純計算すると、その戸建ての延べ床面積1㎡あたりにつき91円程度、都市計画税は20円程度となります。
7位 薄付け外装吹付仕上げ
木造の戸建てで固定資産税で7番目に高い外壁は、薄付け外装吹付仕上げです。薄付け外装吹付仕上げの標準評点数は7,240点であり、新築時の固定資産税を単純計算すると、その戸建ての延べ床面積1㎡あたりにつき81円程度、都市計画税は17円程度となります。
8位 繊維強化セメント板(スレートボード)
木造の戸建てで固定資産税が8番目に高い外壁は、繊維強化セメント板(スレートボード)です。繊維強化セメント板の標準評点数は6,780点であり、新築時の固定資産税を単純計算すると、その戸建ての延べ床面積1㎡あたりにつき76円程度、都市計画税は16円程度となります。

なお、外壁の固定資産税や都市計画税は、外壁材や仕上げ方だけで税額が決定するわけではないため留意してください。

外壁の固定資産税や都市計画税は、外壁に占めるドアや窓の面積、および階高の影響も受け、税額が高くなったり安くなったりします。

つづいて、その詳細を解説しましょう。

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1-1. 固定資産税が高い外壁は、ドアや窓が小さく階高が高い

固定資産税が高い外壁とはタイルや漆喰ですが、外壁材や仕上げ方だけで税額が決定するわけではありません。

外壁に占めるドアや窓の面積も、外壁にかかる固定資産税や都市計画税に影響を与えます。

具体的には、外壁に占めるドアや窓の面積が小さいほど、外壁にかかる固定資産税や都市計画税は高くなります。

また、階高も外壁にかかる固定資産税や都市計画税に影響を与えます。

階高とは、1階から2階など下階の床から上階の床までの高さであり、一般には3m前後などといわれます。

そして、階高が大きいほど、外壁にかかる固定資産税や都市計画税は高くなります。

固定資産税が高い外壁のポイント

  • 外壁に占めるドアや窓の面積が小さいほど、外壁にかかる固定資産税や都市計画税は高くなる
  • 階高が大きいほど、外壁にかかる固定資産税や都市計画税は高くなる

外壁に占めるドアや窓の面積が小さいほど、階高が大きいほど外壁にかかる固定資産税や都市計画税が高くなるのは、それらに該当する外壁は、外壁材の使用量が多くなるためです。

外壁に占めるドアや窓の面積が小さければ、外壁の面積が大きくなり、使用する外壁材の量が多くなります。

同様に、階高が大きいほど外壁の面積が大きくなり、使用する外壁材の量が多くなります。

使用する外壁材の量が多ければ、家屋調査の際に外壁に多くの建材が使用されているとみなされ、外壁に付けられる点数が高くなります。

外壁に付けられる点数が高くなれば、外壁にかかる固定資産税や都市計画税は高くなります。

固定資産税が高い外壁は、ドアや窓が小さく階高が高い

ただし、ドアや窓の枚数が多いことにより外壁の面積が小さい場合は、ドアや窓にかかる固定資産税や都市計画税が高くなるため注意してください。

ドアや窓の枚数が多ければ、やはり多くの建材が使用されているとみなされます。

そうなれば、ドアや窓にかかる固定資産税や都市計画税が高くなります。

ちなみに、当サイト「固定資産税をパパッと解説」では、固定資産税が高い屋根材のランキングをご紹介するコンテンツも公開中です。

新築をご予定の方がいらっしゃいましたら、ぜひご覧ください。

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2. マンションの固定資産税が高い外壁ランキング

ここからは、鉄筋コンクリート、または鉄骨鉄筋コンクリートで作られたマンションの固定資産税が高い外壁をご紹介しましょう。

マンションで固定資産税が高い外壁は、サッシが組み込まれた形状が複雑なPC系(プレストレストコンクリート系)のカーテンウォールです。

カーテンウォールとは、タワーマンションや高層ビルなどに使用される取り付け式の外壁材を指します。

その外壁の新築時の固定資産税は、マンションの延べ床面積1㎡あたりにつき571円程度、都市計画税は122円程度、合計693円程度です。

固定資産税が最も高いマンションの外壁はカーテンウォール

また、石材で仕上げられた外壁も固定資産税や都市計画税が高くなります。

大理石の外壁の新築時における固定資産税は、マンションの延べ床面積1㎡あたりにつき494円程度、都市計画税は106円程度、合計600円程度です。

固定資産税が高いマンションの外壁は、総務省のページから閲覧できる「固定資産評価基準 第二章 家屋」の「別表第12 非木造家屋再建築費評点基準表 2 集合形式住宅用建物」にて確認できます。

マンションの外壁の固定資産税や都市計画税は、別表第12に記されている各外壁材の標準評点数を基に税額が計算され、標準評点数が高い外壁ほど固定資産税が高くなります。

ここから、別表第12に記されている各外壁材の標準評点数を基に、固定資産税が高いマンションの外壁ランキングをご紹介しましょう。

マンションの固定資産税が高い外壁ランキング

1位 PC系カーテンウォール(サッシが組み込まれた形状が複雑なもの)
固定資産税が最も高いマンションの外壁は、サッシが組み込まれた形状が複雑なPC系(プレストレストコンクリート系)のカーテンウォールです。新築時の固定資産税を単純計算すると、そのマンションの延べ床面積1㎡あたりにつき571円程度、都市計画税は122円程度となります。
2位 結晶化ガラス
固定資産税が2番目に高いマンションの外壁は、結晶化ガラスです。新築時の固定資産税を単純計算すると、そのマンションの延べ床面積1㎡あたりにつき570円程度、都市計画税は122円程度となります。
3位 大理石
固定資産税が3番目に高いマンションの外壁は、大理石です。新築時の固定資産税を単純計算すると、そのマンションの延べ床面積1㎡あたりにつき494円程度、都市計画税は106円程度となります。
4位 ステンレス系カーテンウォール
固定資産税が4番目に高いマンションの外壁は、ステンレス製のカーテンウォールです。新築時の固定資産税を単純計算すると、そのマンションの延べ床面積1㎡あたりにつき370円程度、都市計画税は79円程度となります。
5位 ステンレス板
固定資産税が5番目に高いマンションの外壁は、ステンレス板です。ステンレス板の外壁材が使用されたマンションは決して多くありませんが、新築時の固定資産税を単純計算すると、そのマンションの延べ床面積1㎡あたりにつき355円、都市計画税は76円程度となります。
6位 御影石
固定資産税が6番目に高いマンションの外壁は、御影石です。新築時の固定資産税を単純計算すると、そのマンションの延べ床面積1㎡あたりにつき348円、都市計画税は75円程度となります。
7位 PC系カーテンウォール(形状がフラットでサッシが組み込まれたもの)
固定資産税が7番目に高いマンションの外壁は、形状がフラットでサッシが組み込まれたPC系のカーテンウォールです。新築時の固定資産税を単純計算すると、そのマンションの延べ床面積1㎡あたりにつき345円程度、都市計画税は74円程度となります。

なお、マンションの外壁といえばタイルやサイディング、コンクリート打放し、ALCパネルなどがお馴染みですが、それらはさほど固定資産税や都市計画税が高くありません。

それらの外壁の新築時の固定資産税や都市計画税の目安は、以下のとおりです。

マンションのその他の外壁の固定資産税の目安

外壁の種類 固定資産税の目安 都市計画税の目安
サイディング 66円程度 14円程度
ALCパネル(厚さ75mm) 65円程度 14円程度
タイル 47円程度 10円程度
コンクリート打放し 42円程度 9円程度

いずれの税額もマンションの延べ床面積1㎡あたりの目安

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2-1. マンションの固定資産税が高い外壁はカーテンウォールだが…

マンションの固定資産税が高い外壁はカーテンウォールなどですが、集合住宅の固定資産税や都市計画税は、豪華な建材や設備が使用され、戸数が少ないほど税額が高くなります。

たとえば、カーテンウォールなどのグレードの高い建材や、免震装置などの高価な設備が使用され、戸数が少なければ固定資産税や都市計画税が高くなるといった具合です。

その理由は、マンションの固定資産税や都市計画税を計算する仕組みにあります。

マンションなどの集合住宅の固定資産税や都市計画税は、まずは一棟全体の税額が計算されます。

その税額は、豪華な建材や高価な設備がふんだんに使用されているほど高くなります。

そして、その一棟全体の税額が各戸の所有者に割り振られます。

よって、豪華な建材や高価な設備がふんだんに使用され、戸数が少ないマンションは各戸の所有者に多くの税額が割り振られることとなり、固定資産税や都市計画税が高くなります。

マンションの固定資産税は、戸数が少なく建材が豪華なほど高い

なお、先述のとおりマンションの固定資産税や都市計画税は、一棟全体の税額が各戸の所有者に割り振られますが、割り振られる額は均等ではありません。

所有する戸の床面積(正確には専有部分の面積)の広さに応じた額が割り振られます。

所有する戸の床面積が広いほど、多くの税額が割り振られるといった具合です。

よって、マンションの購入を希望しつつ固定資産税などが高くなるのではと案ずる場合は、使用されている建材や設備の種類、戸数、購入する戸の床面積をご確認ください。

その際は、忘れずに外壁の種類も確認しましょう。

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まとめ - 建物の固定資産税は、最後は25%程度まで下がる

固定資産税が高い外壁をご紹介しました。

木造の戸建てで固定資産税が高い外壁はタイルであり、漆喰、サイディングなどと続きます。

鉄筋コンクリート造、または鉄骨鉄筋コンクリート造のマンションで固定資産税が高い外壁は、サッシが組み込まれた形状が複雑なPC系のカーテンウォールであり、結晶化ガラス、大理石などと続きます。

住宅の取得を予定し、外壁の固定資産税や都市計画税がいくらになるか気になる方がいらっしゃいましたら、ぜひご参考になさってください。

なお、本記事では外壁の固定資産税と都市計画税の目安をご紹介しましたが、それらは新築時の目安であり、築年数が経過すると共に25%程度まで下がります。

25%程度まで下がる年数は、建物の構造によって大きく異なります。

木造の戸建てであれば、早ければ15年程度、遅ければ35年程度です。

鉄筋コンクリート造、または鉄骨鉄筋コンクリート造のマンションであれば、60年程度です。

そして、新築時の25%程度まで下がればそれよりは下がらず、その建物が建物として機能する限り永遠に固定資産税や都市計画税が課されます。

失礼いたします。

最終更新日:2024年9月
記事公開日:2021年9月

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