50坪の固定資産税はいくら?

50坪の固定資産税はいくら?

50坪の土地の固定資産税は立地条件と現状によって大きく異なり、高ければ15万円以上など、安ければ3万円以下などが目安ですが、掛からない場合もあります。

50坪の土地の固定資産税がいくらか目安をご紹介し、国土交通省のサイトを利用して購入を希望する土地の大まかな固定資産税額を把握する方法を解説しましょう。

目次

1. 50坪の土地の固定資産税はいくら?

まずは、住宅が建てられていない50坪の土地の固定資産税がいくらか目安をご紹介しましょう。

住宅が建っていない50坪の土地の固定資産税は、市街地に位置する場合は高ければ15万円以上など、安ければ10万円以下などが目安です。

郊外や田舎に位置する50坪の土地であれば、高ければ3万円以上など、安い場合は掛かりません。

15万円以上から3万円以下というと大きな差がありますが、土地の固定資産税は立地条件と現状によって大きく異なることが理由です。

たとえば、市街地に位置し、駅やバス停が近い、上下水道や都市ガスが引き込める、平地であり造成をせずとも利用できる、幅が4メートル以上の道路に2メートル以上接するなどの条件を満たす50坪の土地であれば、その固定資産税は15万円以上になります。

反対に、郊外や山奥などに位置し、駅やバス停が遠い、上下水道や都市ガスが引き込めない、荒れ地や傾斜地である、道路に接していないなどの条件に該当する50坪の土地であれば、固定資産税は3万円以下、もしくは掛かりません。

50坪の土地の固定資産税はいくら?

住宅が建てられていない50坪の土地の固定資産税は、立地条件と現状によって大きく異なり、高ければ15万円以上、安ければ3万円以下などが目安となります。

つぎに、国土交通省のサイトを利用し、購入を希望する50坪の土地の大まかな固定資産税額を把握する方法をご紹介します。

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1-1. 購入したい50坪の土地の固定資産税を把握する方法

50坪の土地の固定資産税は立地条件と現状によって異なり、高ければ15万円以上、安ければ3万円以下などですが、この目安には大きな開きがあり参考になりません。

そこでお勧めするのが、国土交通省のサイト「土地総合情報システム」を利用し、ご自分で購入を希望する50坪の土地の固定資産税を把握することです。

土地総合情報システムとは、日本全国各地の公示地価や基準地価が閲覧できるサイトです。

公示地価とは、毎年3月ごろに国土交通省が公表する日本全国各地に点在する約2万6千ヵ所の土地の1平方メートルあたりの正常な価格であり、公示地価が公表される地点を標準地と呼びます。

基準地価とは、毎年9月ごろに各都道府県が公表する日本全国各地に点在する約2万1千ヵ所の土地の1平方メートルあたりの標準価格であり、基準地価が公表される地点を基準地と呼びます。

そして、土地の固定資産税は、その土地の最寄りの標準地の公示地価、または基準地の基準地価を参考に計算されます。

よって、50坪の土地を購入したい地域が決まっているのであれば、その地域に所在する標準地の公示地価、または基準地の基準地価を調べれば大まかな固定資産税額を把握することが可能です。

50坪の土地の固定資産税は公示地価から把握できる

ここから、土地総合情報システムを利用しつつ購入を希望する50坪の土地の大まかな固定資産税を把握する方法をご紹介します。

なお、ご紹介する方法で固定資産税を把握できるのは、主に市街地に位置する50坪の土地のため留意してください。

ご紹介する方法では、郊外や田舎に所在する50坪の土地の固定資産税は把握できないことがあります。

また、土地総合情報システムを利用する際は、スマートフォンではなくパソコンをお使いください。

スマートフォンで土地総合情報システムを利用すると、エラーが出るなどして利用できない場合があります。

1-1-1. 国土交通省のサイトを開く

まずは、土地総合情報システム内のページにて、購入を希望する50坪の土地が位置する地域に所在する標準地の公示地価と基準地の基準地価を調べます。

土地総合情報システム内のページ「国土交通省地価公示・都道府県地価調査」をご覧ください。

同ページを開けば、以下のように都道府県名などを入力するフォームと決定ボタンが設けられた「検索地域指定(地名入力)」というページが表示されます。

50坪の土地の固定資産税を把握できる国土交通省のサイト

上記のページが表示されれば、購入を希望する50坪の土地が所在する地域の「都道府県名」「市・群名」「区・町・村名」をフォームに入力し、完了すれば決定ボタンを押してください。

なお、ページ内には「地名(住居表示)」を入力するフォームも設けられていますが、地名まで入力すると公示地価や基準地価が表示されないことがあるため注意してください。

標準地や基準地は全ての地域に設けられているわけではなく一定の間隔を置いて所在するため、細かな地名を指定すると「検索条件に一致するデータは見つかりませんでした」などのエラーが出ることがあります。

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1-1-2. 地価公示・都道府県地価調査の両方にチェックを入れる

決定ボタンを押せば、以下の「検索条件指定」というページが表示されるため、対象の項目の「地価公示・都道府県地価調査の両方」にチェックを入れ、一番下にある検索ボタンを押してください。

地価公示・都道府県地価調査の両方にチェックを入れ検索ボタンを押す

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1-1-3. 最寄りの標準地の公示地価、または基準地の基準地価を把握する

検索ボタンを押せば、緑を基調とした表が縦に並んだページが表示され、各表の上部に「国土交通省地価公示」、または「都道府県地価調査」と記されています。

「国土交通省地価公示」と記されたのは、その地域に所在する標準地の公示地価に関する情報が記された表であり、「都道府県地価調査」と記されているのは、その地域に所在する基準地の基準地価に関する情報が記された表です。

国土交通省地価公示には公示地価が、都道府県地価調査には基準地価が記されている

そして、各表の中にある「所在及び地番」、または「住居表示」という項目に注目し、購入を希望する50坪の土地の最寄りに位置する標準地の公示地価、または基準地の基準地価に関する情報が記された表をお探しください。

50坪の土地の最寄りの標準地、または基準地を探す

購入を希望する50坪の土地の最寄りの標準地の公示地価、または基準地の基準地価に関する情報が記された表が見つかれば、その中にある「価格(円/m2)」という項目に注目しつつメモを取ってください。

この価格が、購入を希望する50坪の土地の最寄りに位置する標準地の公示地価、または基準地の基準地価であり、土地の固定資産税は、この公示地価、または基準地価を参考に計算されます。

50坪の土地の固定資産税は公示地価や基準地価を基に計算される

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1-1-4. 固定資産税を計算する

最後に、土地情報システムで調べた標準地の公示地価、または基準地の基準地価を基に、購入を希望する50坪の土地の固定資産税を計算します。

土地情報システムで調べた、購入を希望する50坪の土地の最寄りに位置する標準地の公示地価、または基準地の基準地価に、50坪を平方メートルに換算した165を掛け算してください。

たとえば、公示地価が10万円の場合は「10万円×165=1,650万円」といった具合です。

この答えの70%などが購入を希望する50坪の土地の固定資産税評価額であり、その1.4%が固定資産税の目安となります。

計算例を挙げると「1,650万円×70%×1.4%=161,700円」となり、購入を希望する土地の固定資産税は、おおむね161,700円程度が目安となります。

このように最寄りの標準地の公示地価、または基準地の基準地価から固定資産税の目安を把握できるのは、土地の固定資産税は、その土地の最寄りの標準地の公示地価、または基準地の基準地価を参考に計算されることが理由です。

土地の固定資産税の計算は、まずはその土地の最寄りの標準地の公示地価、または基準地の基準地価を参考に、その70%程度を目安として固定資産税評価額を算定することから始まります。

土地の固定資産税評価額とは、その土地の固定資産税を計算する基となるその土地の時価です。

そして、その土地の固定資産税評価額に固定資産税の税率である1.4%を掛けた額が、その土地の固定資産税額となります。

50坪の土地の固定資産税が計算される仕組み

このような理由から、最寄りの標準地の公示地価、または基準地の基準地価を調べれば、購入を希望する50坪の土地の大まかな固定資産税を把握することが可能です。

ただし、ご紹介した方法は、あくまで固定資産税の目安を把握する方法であり、正確な固定資産税額を計算する方法ではないため注意してください。

土地の固定資産税は、最寄りの標準地の公示地価、または基準地の基準地価を参考に計算されますが、その土地の形状や接道状況によって多少高くなったり安くなったりします。

購入を希望する50坪の土地の正確な固定資産税は、その土地を取り扱う不動産業者に問い合わせることにより確認できます。

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まとめ - 家を建てると50坪の土地の固定資産税は安くなる

50坪の土地の固定資産税がいくらか目安をご紹介し、国土交通省のサイトを利用しつつ大まかな固定資産税額を把握する方法を解説しました。

50坪の土地の固定資産税は立地条件と現状によって大きく異なり、市街地に位置する場合は高ければ15万円以上など、安ければ10万円以下などが目安です。

郊外や田舎に位置する場合は、高ければ3万円以上など、安ければ掛かりません。

そして、土地を購入したい地域が決まっているのであれば、国土交通省のサイトを利用すれば、購入を希望する50坪の土地の大まかな固定資産税を把握することが可能です。

50坪の土地の固定資産税がいくらかお調べの方がいらっしゃいましたら、ぜひご参考になさってください。

なお、ご紹介した15万円以上から3万円以下などの目安は、住宅が建てられていない50坪の土地の固定資産税の目安のため留意してください。

住宅が建てられている場合は、15万円以上から3万円以下の6分の1である2万5千円以上から5千円以下が固定資産税の目安となります。

これは、固定資産税には「住宅用地の特例」が設けられていることが理由です。

住宅用地の特例とは、住宅が建つ土地に掛かる固定資産税が、更地に掛かる固定資産税の6分の1などに減額される特例です。

よって、住宅が建てられている50坪の土地の固定資産税は、15万円以上から3万円以下の6分の1などである2万5千円以上から5千円以下が目安となります。

住宅用地の特例の詳細は、当サイトで公開するコンテンツにてわかりやすくご説明中です。

住宅を建てるために50坪の土地の購入を希望し、固定資産税がいくらかお調べになる方がいらっしゃいましたら、ぜひご覧ください。

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ご紹介した内容が、50坪の土地の固定資産税がいくらかお調べの皆様に役立てば幸いです。失礼いたします。

記事公開日:2021年10月

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