外壁タイルの固定資産税を安く抑える方法

外壁タイルの固定資産税を安く抑える方法

外壁タイルはサイディングなどより固定資産税が高く、床面積が95㎡の木造の戸建てであれば、税額の目安は1万5,390円程度です。

さらに、その戸建てに凹凸が多ければ、固定資産税は2万2,007円程度まで高くなりますが、ある方法を用いれば税額を安く抑えることができます。

外壁タイルの固定資産税の目安をご紹介し、税額が高くならないように抑える方法を解説しましょう。

なお、本記事でご紹介するのは、新築の戸建てに施された外壁タイルの固定資産税に関することであり、中古住宅やマンションには該当しないため注意してください。

目次

外壁タイルの固定資産税は、木造と非木造によって異なる

はじめに、外壁タイルの固定資産税がいくらになるか目安をご紹介しましょう。

外壁タイルの固定資産税は木造と非木造によって異なり、非木造は二丁掛タイルとモザイクタイルによって異なります。

木造に施された外壁タイルの標準的な固定資産税は、床面積1㎡あたりにつき162円程度です。

非木造に施された二丁掛タイルの標準的な固定資産税は床面積1㎡あたりにつき142円程度、モザイクタイルの標準的な固定資産税は床面積1㎡あたりにつき74円程度となります。

また、市街地に位置する建物に施された外壁タイルには、多くの場合は都市計画税も課されることとなります。

外壁タイルの都市計画税も木造と非木造、非木造は二丁掛タイルとモザイクタイルによって税額が異なります。

木造に施された外壁タイルの標準的な都市計画税は、床面積1㎡あたりにつき34円程度です。

非木造に施された二丁掛タイルの標準的な都市計画税は床面積1㎡あたりにつき30円程度、モザイクタイルの標準的な都市計画税は床面積1㎡あたりにつき15円程度となります。

外壁タイルの固定資産税はいくら?

構造 固定資産税 都市計画税
木造 162円程度 34円程度
非木造・二丁掛タイル 142円程度 30円程度
非木造・モザイクタイル 74円程度 15円程度

いずれも新築の戸建てに施工された直後の外壁タイルにかかる床面積1㎡あたりの税額の目安

たとえば、床面積が95㎡の木造の戸建ての外壁をタイルにしたとしましょう。

であれば「162円×95㎡=1万5,390円」と計算して外壁タイルにかかる固定資産税は1万5,390円程度、「34円×95㎡=3,230円」と計算して外壁タイルにかかる都市計画税は3,230円程度、合計1万8,620円程度が税額の目安です。

ここで気になるのが、この外壁タイルの固定資産税は高いか安いかという点ですが、文句なしに高いといえます。

つづいて、外壁タイルとサイディングの固定資産税を比較しましょう。

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外壁タイルの固定資産税は、サイディングより高い

外壁タイルの固定資産税は、他の外壁材より高いといえます。

ここからは、タイルとサイディングの固定資産税を比較しましょう。

これまでにご紹介したとおり、木造に施された外壁タイルの標準的な固定資産税は床面積1㎡あたりにつき162円程度、標準的な都市計画税は床面積1㎡あたりにつき34円程度です。

非木造に施された二丁掛タイルの標準的な固定資産税は床面積1㎡あたりにつき142円程度、標準的な都市計画税は床面積1㎡あたりにつき30円程度となります。

これに対して、木造に施されたサイディングの標準的な固定資産税は床面積1㎡あたりにつき109円程度、標準的な都市計画税は床面積1㎡あたりにつき23円程度です。

非木造に施されたサイディングの標準的な固定資産税は床面積1㎡あたりにつき103円程度、標準的な都市計画税は床面積1㎡あたりにつき22円程度となります。

タイルとサイディングの固定資産税の比較

構造と外壁材の種類 固定資産税 都市計画税
木造・タイル 162円程度 34円程度
非木造・二丁掛タイル 142円程度 30円程度
木造・サイディング 109円程度 23円程度
非木造・サイディング 103円程度 22円程度

いずれも新築の戸建てに施工された直後の外壁材にかかる床面積1㎡あたりの税額の目安

この記事の「外壁タイルの固定資産税は、木造と非木造によって異なる」にて、床面積が95㎡の木造の戸建てに施された外壁タイルの固定資産税を1万5,390円、都市計画税を3,230円、合計1万8,620円と試算しました。

これをサイディングに置き換えれば、「109円×95㎡=1万355円」と計算して固定資産税は1万355円、「23円×95㎡=2,185円」と計算して都市計画税は2,185円、合計1万2,540円程度となります。

このようにタイルの外壁材の固定資産税は、サイディングなど他の外壁材より税額が高くなります。

また、タイルに限りませんが、外壁材の固定資産税は建物の形状や階高などによって補正がかかり、状況によってはさらに税額が高くなります。

つづいて、外壁タイルの固定資産税がさらに高くなる状況をご紹介しましょう。

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外壁タイルの固定資産税は、建物の形状次第でさらに高くなる

タイルに限りませんが、外壁材の固定資産税は建物の形状、外壁に占めるドアや窓の面積、階高などによって補正がかかり、状況によってはさらに税額が高くなります。

階高とは、複数の階がある建物において、下階の床の表面部分から、上階の床の表面部分までの距離を指します。

木造に施された外壁タイルの固定資産税や都市計画税は、建物の形状が複雑で、外壁に占めるドアや窓の面積が大きく、階高が高いほど税額が高くなるように補正されます。

具体的な補正率は、以下のとおりです。

木造の建物の形状による補正率

形状 補正率
上空から見下ろした形状が長方形に近く、凸凹が多い ×1.3
上空から見下ろした形状に凹凸が少ない ×1.0
上空から見下ろした形状が正方形に近く、凹凸が少ない ×0.8

木造の外壁に占めるドアや窓の面積による補正率

面積 補正率
ドアや窓の面積が小さい ×1.5
ドアや窓の面積が普通 ×1.0
ドアや窓の面積が大きい ×0.7

木造の階高による補正率

階高 補正率
階高が3mなどと高い ×1.1
階高が2.7mなどと普通 ×1.0
階高が2.4mなどと低い ×0.9

この記事の「外壁タイルの固定資産税は、木造と非木造によって異なる」にて、床面積が95㎡の木造に施されたタイルの固定資産税を1万5,390円、都市計画税を3,230円、合計1万8,620円程度と試算しました。

その木造が、上空から見下ろした形状が長方形に近く凹凸も多く、外壁に占めるドアや窓の面積が小さければ以下のように計算し、固定資産税は3万10円、都市計画税は6,298円、合計3万6,309円程度まで税額が高くなります。

木造の外壁タイルにかかる固定資産税の補正例
1万5,390円×(1.3×1.5×1.0)=3万10円

木造の戸建ての外壁タイルにかかる都市計画税の補正例
3,230円×(1.3×1.5×1.0)=6,298円

補正後の固定資産税と都市計画税の合計例
3万10円+6,298円=3万6,309円

同様に、鉄筋コンクリート造や軽量鉄骨造など、非木造に施された外壁タイルの固定資産税は、延べ床面積1㎡あたりにおける外壁の面積が大きいほど税額が高くなるように補正されます。

具体的な補正率は、以下のとおりです。

非木造の外壁面積による補正率

延べ床面積1㎡あたりの外壁の面積 補正率
2.34㎡程度 ×1.70
1.38㎡程度 ×1.0
0.96㎡程度 ×0.70

たとえば、床面積が100㎡、鉄筋コンクリート造の戸建てに二丁掛の外壁タイルを施したとしましょう。

であれば「142円×100㎡=1万4,200円」と計算して外壁タイルにかかる標準的な固定資産税は1万4,200円、「30円×100㎡=3,000円」と計算して外壁タイルにかかる標準的な都市計画税は3,000円、合計1万7,200円程度です。

しかし、その鉄筋コンクリート造の階高が高い、吹き抜けがあるなどして床面積1㎡あたりの外壁の面積が2.34㎡などと大きいとします。

であれば、以下のように計算して固定資産税は2万4,140円、都市計画税は5,100円、合計2万9,240円程度まで税額が高くなります。

RC造の外壁タイル(二丁掛)にかかる固定資産税の補正例
1万4,200円×1.70=2万4,140円

RC造の外壁タイル(二丁掛)にかかる都市計画税の補正例
3,000円×1.70=5,100円

補正後の固定資産税と都市計画税の合計例
2万4,140円+5,100円=2万9,240円

このように外壁タイルの固定資産税は、状況次第で税額が大幅に高くなります。

しかし、ある方法を用いれば、固定資産税が高くならないように抑えることが可能です。

つづいて、外壁タイルの固定資産税を安く抑える方法をご紹介しましょう。

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外壁タイルの固定資産税は、工夫次第で安く抑えられる

これまでにご紹介したとおり外壁タイルの固定資産税は、建物の形状が複雑で外壁に占めるドアや窓の面積が大きい、階高が高いなどすれば、税額が跳ね上がります。

しかし、これを逆手に取れば、外壁タイルの固定資産税が高くならないように抑えることが可能です。

具体的には、木造であれば、上空から見下ろした建物の形状を正方形に近くして凹凸を減らせば、外壁タイルにかかる固定資産税が高くならないように抑えることができます。

さらに、適切な枚数の窓を設置して外壁に占めるドアや窓の面積が小さくなりすぎないようにする、階高を2.7mなどと一般的な高さにするなども有効です。

非木造であれば、階高を高くしすぎない、大きな吹き抜けを設けないなどすれば、外壁タイルにかかる固定資産税が高くならないように抑えることができます。

また、木造はタイルとサイディング、非木造は二丁掛タイルとモザイクタイルなど、異なる種類の外壁材をミックスさせることでも固定資産税が高くならないように抑えることが可能です。

異なる種類の外壁材が使用された建物は、使われている外壁材の割合に応じて外壁にかかる固定資産税が計算されることとなり、タイルとその他の外壁材をミックスさせれば、税額を安く抑えることができます。

外壁タイルの固定資産税を安く抑える秘訣
  • 木造は、上空から見下ろした建物の形状を正方形に近くする、建物の凹凸を減らす、外壁に占めるドアや窓の面積を小さくしすぎない、階高を高くしすぎない
  • RC造や軽量鉄骨造などの非木造は、階高を高くしすぎない、大きな吹き抜けを設けない
  • 木造、非木造を問わず、全ての外壁部分をタイルにせず、タイルとサイディングなど異なる種類の外壁材をミックスする

なお、タイルとサイディングなど異なる種類の外壁材をミックスさせる場合は、タイル以外の外壁材の比率を10%や20%などと低くしすぎないように注意してください。

タイル以外の外壁材の比率が低すぎると、市町村によっては低い方の外壁材の比率がカウントされず、外壁材の全部分がタイルとして固定資産税が計算されることがあります。

外壁材をミックスして固定資産税を安く抑えたい場合は、タイル以外の外壁材の比率を30%や40%以上などにするのが理想です。

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まとめ - タイルと漆喰のミックスは、固定資産税を安くする効果がない

外壁タイルの固定資産税がいくらになるか目安をご紹介し、税額が高くならないように抑える方法を解説しました。

外壁タイルの固定資産税は、木造と非木造によって異なります。

木造であれば、固定資産税は床面積1㎡あたりにつき162円程度、都市計画税は床面積1㎡あたりにつき34円程度です。

また、非木造は二丁掛タイルとモザイクタイルによって税額が異なり、二丁掛タイルの固定資産税は床面積1㎡あたりにつき142円程度、都市計画税は床面積1㎡あたりにつき30円程度となります。

モザイクタイルの固定資産税は床面積1㎡あたりにつき74円程度、都市計画税は床面積1㎡あたりにつき15円程度です。

ただし、それらは標準的な税額であり、木造は凹凸が多い、非木造は床面積1㎡あたりにおける外壁の面積が大きいなどすれば、固定資産税や都市計画税が跳ね上がります。

よって、木造は建物の形状をシンプルにする、非木造は階高を高くしすぎないようにするなどすれば、外壁タイルの固定資産税や都市計画税を安く抑えることが可能です。

新築を予定し、外壁タイルの固定資産税に関することを調べる方がいらっしゃいましたら、ぜひ参考になさってください。

外壁タイルの固定資産税は、建物の形状をシンプルにする、階高を高くしすぎないようにすれば、税額を安く抑えられる

なお、本記事では、外壁タイルの固定資産税を安く抑える方法の一つとして、タイルとサイディングなど種類が異なる外壁材をミックスする方法をご紹介しました。

その方法には、大きな留意点があります。

それは、木造はタイルと漆喰をミックスさせない、非木造は二丁掛タイルとサイディングをミックスさせないという点です。

漆喰で仕上げた木造の外壁にかかる固定資産税はタイルとほぼ同額であり、床面積1㎡あたりの標準的な固定資産税は155円程度、標準的な都市計画税は33円程度です。

また、非木造に施されたサイディングの固定資産税はモザイクタイルより高く、床面積1㎡あたりの標準的な固定資産税は103円程度、標準的な都市計画税は22円程度となります。

しがって、木造はタイルと漆喰を、非木造は二丁掛タイルとサイディングをミックスさせても固定資産税を安く抑えられてません。

ミックスさせる外壁材としてお勧めなのは、木造はタイルとサイディング、非木造は二丁掛タイルとモザイクタイル、またはコンクリート打ちっぱなしであり、税額の目安をまとめると以下のとおりです。

外壁材の固定資産税まとめ

構造 外壁材 固定資産税 都市計画税
木造 タイル 162円程度 34円程度
漆喰 155円程度 33円程度
サイディング 109円程度 23円程度
非木造 二丁掛タイル 142円程度 30円程度
モザイクタイル 74円程度 15円程度
サイディング 103円程度 22円程度
コンクリート打放 79円程度 17円程度

いずれも新築の戸建てに施工された直後の外壁材にかかる床面積1㎡あたりの税額の目安

本記事の内容が、皆様に役立てば幸いです。失礼いたします。

記事公開日:2025年7月

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