中古物件の固定資産税の上手な調べ方
中古物件の固定資産税は、その物件を取り扱う不動産業者に問い合わせることにより調べたり調査することができます。
しかし、問い合わせ方にはコツがあり、うかつに問い合わせると返答が来なかったり、営業の電話が来るようになるため注意が必要です。
中古物件の購入を希望しつつ固定資産税の調べ方を模索する方へ向けて、不動産業者への上手な問い合わせ方とコツをご紹介しましょう。
目次
- 1. 問い合わせフォームの注意点
- 2. メールで直接問い合わせる
- 3. 電話で問い合わせるとメリット大
- まとめ - 固定資産税は物件価格から予想できる
1. 問い合わせフォームの注意点
まずは、アットホームやライフルホームズなどの不動産検索サイトに掲載されている中古物件の固定資産税の調べ方をご紹介しましょう。
アットホームやライフルホームズなどの大手不動産検索サイトは、掲載する各中古物件のページの下部に問い合わせフォーム、または問い合わせフォームへのリンクボタンを設けています。
たとえば、アットホームは中古物件を紹介する各ページの下部に以下のようなボタンを掲載し、クリックすることにより問い合わせフォームが表示されます。
問い合わせフォームには備考欄があるため、「この中古物件の固定資産税はいくらですか?」などと入力しつつ送信することにより簡単に調査できます。
ただし、不動産検索サイトの問い合わせフォームから固定資産税を質問する際は、お名前や電話番号の入力を迫られる場合があるため注意してください。
不動産業者に電話番号が知れると、定期的に営業の電話が掛かってくる可能性があります。
2. メールで直接問い合わせる
不動産検索サイトに掲載されている中古物件の固定資産税の調べ方は、問い合わせフォームを利用することです。
問い合わせフォームから質問すれば、その物件の固定資産税を簡単に調査できます。
しかし、問い合わせフォームを利用する際は個人情報の入力を迫られる場合があり、電話番号を知らせれば営業の電話が掛かってくる虞があります。
営業の電話が苦手であり電話番号を知らせたくない場合は、固定資産税を調べたいと希望する中古物件を取り扱う不動産業者の会社名をGoogleやYahoo!で検索し、ホームページを公開していないかお調べください。
ホームページを公開していれば、多くの場合はホームページ内に連絡先のメールアドレスが表記されています。
そのメールアドレスに直接メールを送れば、ご自身の電話番号などを知らせずとも物件の固定資産税を問い合わせることが可能です。
メールは、以下のようにお送りになれば良いでしょう。
恐れ入ります。三重県在住の倉田寛之と申します。
現在、三重県津市で中古物件を探しているのですが、○○不動産様がアットホームに広告を出す津市西丸之内の1,000万円の中古物件を拝見させていただきました。
この物件は、まだ販売中でしょうか?
販売中であれば、以下のことをお教えください。
・物件の詳細に「閑静な住宅街」と記されていますが、どの程度静かでしょうか。車通りが多い道路などに面していませんでしょうか。
・この物件は築25年とのことですが傷み具合はどうでしょうか。リフォームを必要とせず現状のまま住むことは可能でしょうか。リフォームが必要な場合は、どれくらいの費用が掛かりそうでしょうか。
・この中古物件の詳細を確認すると私道負担があるようですが、位置指定道路などに設定されているのでしょうか。
・この中古物件の固定資産税はおいくらでしょうか。
・1,000万円の予算で津市内で一戸建ての中古物件を探しているのですが、○○不動産様では他のおすすめの物件はありませんでしょうか。
お忙しいところ恐縮ですが、是非お教えください。
以上のようなメールを送れば、その中古物件の固定資産税を調べることが可能です。
ただし、不動産業者によっては、自社のメールアドレスに直接送られてくる問い合わせのチェックを忘れている場合があるため注意してください。
アットホームなどに広告を出す不動産業者は、不動産検索サイトの問い合わせフォームから送られてくる問い合わせは頻繁にチェックするものの、自社に直接送られてくるメールのチェックは忘れていることがあります。
それに該当する場合は返事が遅れたり、場合によっては返事そのものがありません。
また、不動産業者によっては自社のサイト内に独自の問い合わせフォームを設置している場合がありますが、機能していなかったり文字数に制限が設けられていることがあるため重ねて注意してください。
上手くメールが届かなければ、中古物件の固定資産税を調査できません。
3. 電話で問い合わせるとメリット大
最後に、最も確実な中古物件の固定資産税の調べ方をご紹介しましょう。
最も確実な中古物件の固定資産税の調べ方は、その物件を取り扱う不動産業者に電話で問い合わせることです。
電話で問い合わせればこちらの電話番号が不動産業者に知れますが、確実に固定資産税を知ることができます。
ただし、電話で問い合わせても即答ではなく、折り返しの電話により固定資産税が知らされるのが通例です。
不動産業者は多数の中古住宅を取り扱うため、全ての物件の固定資産税を把握していない場合があります。
また、売りに出されて間もない中古物件は調査が進んでおらず、不動産業者が売り主から固定資産税額を伝えられていないこともあります。
それらに該当する状況で固定資産税を問い合わせると、不動産業者が中古物件の売り主に税額を確認し、その結果が知らされることとなります。
よって、電話で問い合わせてもその場で固定資産税を知ることができず、数時間後、または後日に税額が知らされる可能性があるため留意してください。
とはいうものの、電話で問い合わせれば不動産業者の接客態度などを窺うことが可能であり、その不動産業者と繋がりを持つことができます。
私も幾度か中古物件を購入しましたが、良い物件を購入するためには、まずは良い不動産業者に巡り会わなくてはなりません。
良い不動産業者に巡り合うためには、多くの不動産業者と接点を持つ必要があります。
そのため、中古物件の固定資産税を調べたいと希望する場合は、その物件を取り扱う不動産業者に直接電話で問い合わせるのが理想です。
なお、ファックスで固定資産税を問い合わせるという方法もありますが、不動産業者が多忙な場合は見落とされるなどして返事が遅れる場合があるため注意してください。
余談ですが、私が運営するもう一つのサイト「誰でもわかる不動産売買」では、良い不動産業者の探し方をご紹介するコンテンツを公開中です。
中古物件の購入を希望しつつ物件をお探しの方がいらっしゃいましたら、ぜひご覧ください。
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まとめ - 固定資産税は物件価格から予想できる
中古物件の固定資産税の調べ方をご紹介しました。
中古物件の固定資産税は、不動産検索サイトの問い合わせフォームから質問する、その物件を取り扱う不動産業者のホームページに表記されているメールアドレスに直接問い合わせる、電話やファックスで問い合わせることにより調査できます。
それぞれの問い合わせ方法にはメリットやデメリットがあり、まとめると以下のとおりです。
調べ方 | メリットとデメリット |
---|---|
問い合わせフォームから質問する | こちらの電話番号を伝える必要があり営業の電話がくる可能性があるが、手っ取り早く固定資産税を調査できる |
メールで問い合わせる | 返事が来ない、または遅れることがあるが、不動産業者に電話番号を知らせず固定資産税を確認できる |
電話やファックスで問い合わせる | 即答は期待できず折り返しの電話により固定資産税額が知らされるが、不動産業者と接点ができる |
以上が中古物件の固定資産税の調べ方です。
中古物件の購入を検討しつつ固定資産税が気になる方がいらっしゃいましたら、是非ご参考になさってください。
なお、中古物件の固定資産税は木造や鉄筋鉄骨コンクリート造などの構造や、築年数や立地条件によって大きく上下動しますが、販売価格と比例するのが通例です。
たとえば、築浅で立地条件が良い中古物件は高く売買されますが、高く売買される物件は固定資産税も十数万円以上など高額になります。
反対に、築古で立地条件が芳しくない中古物件は安く売買されますが、安く売買される物件は固定資産税も数万円程度と安くなります。
これらを鑑みれば、販売価格からその中古物件の固定資産税を察することが可能です。
ご紹介した内容が、中古物件の固定資産税の調べ方をお探しになる皆様に役立てば幸いです。失礼いたします。
記事公開日:2021年5月
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